虫歯になる4つの条件
2018/11/19
毎日歯磨きをしていても、虫歯になりやすい人、なりにくい人がいます。何が違うのでしょうか?
それは、ブラッシングの仕方や食生活など、さまざまな理由が挙げられますが、大きくは以下の4つが考えられます。
1「虫歯菌」
プラーク(歯垢)の中に住んでいる細菌の一つ、ミュータンス菌が虫歯をつくります。プラークをなくすためには、丁寧なブラッシングとフロスや歯間ブラシの使用が必要です。小学校低学年以下の子供は、本人任せにしないで仕上げ磨きをしてあげてください。高学年以上の子供では時々、歯垢染め出し液で磨き残しがないか確認してみてください。また、歯科医院でブラッシング指導を受けると良いでしょう。
2「糖質(酸)」
食べ物の中の糖分をミュータンス菌が分解して酸をつくります。この酸が歯を溶かして虫歯になります。おやつやジュースなど取りすぎていませんか? おやつなどで取る砂糖の量は、1日約20グラムが目安です。ケーキやアイス、コーラ、ポカリスエットなどを1つ取ると砂糖の1日量を超えてしまいます。学生は、部活動後のスポーツドリンクや受験勉強時の夜食など。成人は、生活習慣病予防のためにも、糖分の取り過ぎに注意しましょう。
3「歯の質」
歯の形や質また部位によって虫歯のなりやすさが違います。乳歯から永久歯に生え替わるタイミングや、永久歯の奥歯が生えてくる頃は、溝が深く磨き残こしが起きやすい奥歯に、歯科医院で予防充填処置(シーラント)を受けると良いでしょう。成人は、歯周病になり歯の根(歯根)が出てくると、歯根は酸に弱いので虫歯になりやすいです。歯の質を良くするために、家庭ではフッ素入りの歯磨剤や洗口液を利用し、また歯科医院ではフッ素塗布やう蝕進行止めの塗布を受けると良いでしょう。
4「時間(酸化)」
二つ目に挙げた「糖質」に関係しますが、ミュータンス菌が作った酸に歯が接触している時間が長くなると、虫歯になります。長い時間をかけておやつやジュースを取ると、その時間中ずっと歯が溶かされています。だらだらと飲み食いするのは止めましょう。また、間食の回数も減らしましょう。