日頃からできる歯の鍛え方
2020/11/19
軟らかいのもばかリ食べると病気になる?
現代の日本人は、食生活に偏りがあると言われています。食生活の欧米化や、あまり歯ごたえのないものを好んで食べる若者も増えてきました。時代の流れとも言えますが、お口の機能への悪影響は確実に存在しています。
歯の具合が悪い人は固いのもが食べられないのです。そして、食べやすいものばかりを食べることから、偏食になる人もいます。
口の中に軟らかなものが入ると、あらゆるすき間に食べ物カスが付着しやすくなります。その食べ物カスが磨き残しの原因となり、さらに細菌を喜ばせて不健康になっていく負の連鎖がはじまってしまいます。
固いものが食べられるということは、ゴツゴツした食べ物が口の中に入るので、歯のすき間などには入り込みにくいこともあって、磨き残しが少なくなります。
固い食べ物が苦手になる原因は、歯周病のほか、虫歯、親知らずなどの影響、奥歯の損失などが考えられます。
しっかり噛んで食べる習慣を続けていくことが、健康のために大切です。
日頃からできる簡単な歯の鍛え方
日頃、食生活を含めて気を付けてさえいれば、歯を鍛えることは可能です。
生野菜をポリポリと食べることは、歯磨き効果もあり栄養的にもカロリーの面でも健康にいい習慣です。
しっかり噛んで食べる
・唾液を増やすことにもつながる
炭酸飲料、糖分の多い飲料を控える
・冷たい飲み物、炭酸の入ったものは糖分を感じにくいので、大量に飲みがちで、それが歯に付着してしまう
姿勢を良くする
・体のゆがみは、かみ合わせに影響します。いい姿勢でいることが歯と顎を強くします
根菜を意識して食べる
・かみ応えがあり、唾液が出やすくなります。腸にもいいです。
歯磨きフロス
・歯と歯ぐきを丁寧に。歯石を減らし、血行をよくします。
子どもの顎の成長
小児期における食事内容は、十分配慮する必要があります。
子どもが軟らかい物ばかり食べると顎の発育が遅れたり、顎の骨が退化してしまいます。
私たちの顎は、小児期に発育していきます。噛み応えのあるものを日常的に食べていれば、その発育も進んでいきます。ただ強く噛みしめるだけでは顎は強くなりません。顎の成長に大事なのは、噛む回数です。
幼い頃からしっかり噛むことによって、顔の筋肉や顎が発達し、歯がきれいに生えそろうスペースができあがります。
噛むことは顎だけでなく、脳の発達にもいい影響を与えるといわれています。自然と噛む回数が増えるように導いてあげましょう。