「歯ぎしり・食いしばり」でお悩みの方へ
2022/10/05
歯ぎしり・食いしばりをしていませんか?
眠っている間、無意識のうちに歯と歯を擦り合わせて「ギシギシ・キリキリ・カチカチ」などと、歯ぎしりの音をたてている方はいらっしゃいませんか?睡眠中のことなのでご自身では気づかず、ご家族からの指摘で気づく方もいると思います。歯ぎしりは良質な睡眠の妨げにもなりますし、歯や顎に悪影響を与える可能性もあります。
また、歯ぎしりの他に、食いしばりも歯や顎に負担がかかります。
歯ぎしり・食いしばりのメカニズムはまだ完全には分かっておりませんが、ストレス・歯並び・噛み合わせなどに原因があると考えられています。ストレスがたまった時に歯ぎしりでストレス発散をしているとも言われています。スポーツ選手など瞬発的に力を使う方は、食いしばりが習慣化しているケースもあります。お子さまの場合は、永久歯へのはえ代わりの際の不快感で歯ぎしり・食いしばりが起きるケースもございます。
歯ぎしり・食いしばりの問題点は?
歯がすり減る
歯ぎしりによって、歯がすり減って冷たいものがしみる知覚過敏になる可能性も。歯周病を悪化させたり、噛み合わせが変化したりします。
歯にヒビが入る
歯ぎしりの力は、自分の体重の2倍以上とも言われています。人によってはそれ以上、数100㎏以上もの力が加わることもあります。無意識のうちに力がかかるため、歯にヒビが入ったり、欠けてしまったり、歯根が折れてしまったりすることもあります。
歯のかぶせ物が破損する
せっかく治療した歯のかぶせ物が取れてしまったり、割れてしまったり。破損するとそこから細菌感染を起こす可能性もあります。
インプラント治療の問題
インプラント治療をされている方には、歯ぎしりはとても危険です。インプラントが骨と結合している最中に、歯ぎしりによって強い力がかかると、インプラントが脱落することもあります。
顎関節症や顔面痛の原因
歯ぎしりの力は、通常の食事と比べて非常に強く、顎関節にかかる負担がとても大きくなってしまいます。
片頭痛や肩こりの原因
顎の筋の緊張による頭痛や肩こりなど、身体にいろいろな症状を起こす可能性もあると考えられています。
歯医者に何度も通うことになる
上記のトラブルが起きると、そのたびに歯医者に通うことになってしまいます。
歯ぎしり・食いしばりの治療法
マウスピースで歯を守ろう!
歯ぎしり・食いしばりによる歯や歯肉・顎の負担を軽減するためにマウスピースを使用します。スポーツ選手で着用している人も多数いらっしゃいますね。
マウスピースを装着すると、歯のすり減りを防ぐことに加え、歯や顎にかかる力の分散ができたり、歯のかぶせ物の破損防止などの効果が期待できます。マウスピースの中でも歯ぎしり対策として、寝る前に装着する「ナイトガード」がおすすめです。
1人ひとりにあったナイトガードを
歯ぎしりを防ぐために使用するナイトガードは、ご自身の歯型をとって作るピッタリのものがより効果があります。歯の形や噛み合わせ、症状などに合わせたナイトガードを作ってみてはいかがでしょうか。はじめて装着する時は違和感があるかと思いますが、すぐに慣れると使用された方はおっしゃいます。
目覚めの爽快感と、家族への配慮
朝、目覚めた時に疲れていない・顎の痛みがないなどの爽快感があると思います。また、歯ぎしりをうるさいと感じていたご家族様への配慮にもなると思います。
歯ぎしりに自覚がない方も、歯のすり減り具合等で診断できますので、気になる方はお気軽に当院までご相談ください。ナイトガードは保険が適用となります。