口腔機能の低下を見過ごさない!早めのチェックで健康長寿

院長ニュース

口腔機能の低下を見過ごさない!早めのチェックで健康長寿

2018/12/25

 

日本の平均寿命は世界のトップクラスで大変喜ばしく、また誇らしく思います。これからも健康で元気にお過ごし頂きたいと願っております。当院もお口の健康から皆様の健康維持・増進のお手伝いを担って参ります。

さて、健康で元気に活躍されている方は、よく物を噛むことができると言われており、口周りの健康と全身の状態との関係は、科学的な裏付けがなされています。ちょっとした滑舌の悪さや食べこぼし、飲み物にむせるといった口周りのトラブルは、高齢者の体が弱っていく最も早いサインで、オーラル・フレイル(口腔機能の低下)と呼び、虚弱を予防する為の早い段階での対処が望まれます。図をご覧になってください。

 お口の不調を放置すると咬むことが不自由になり、食べるものが制限され、しいては食欲の低下へと繋がります。食欲の低下は必要な栄養素の不足を招き低栄養となり、筋力・筋肉量の低下を引き起こします。その事により体を動かすことが不自由となり、要介護の状態へと進んでしまいます。

 そこで、お口の環境や機能(口腔機能)に関するチェックリストを載せます。

 

 

 ご自身のお食事の場面などを振り返り考えてみて下さい。最近、こうしたことを感じたり、あるいはすでに気になっていた、ということはありませんか? もし、気になる項目があったらお口の機能の低下が疑われます。石井歯科クリニックでは、各種の機器(咀嚼能力検査装置、舌圧測定器、口腔粘膜湿潤度検査装置、口唇閉鎖力測定器)を用いて客観的な数字(検査値)で口腔機能の低下の状態を診断しています。 

 「口腔機能低下症」と診断された際には、適切な歯科治療やトレーニングによって再び咬む力や飲み込む力を取り戻し、さまざまな食べ物を美味しく食べられる生活を取り戻します。

 もし、チェックリストからお口の機能の低下が疑われる時には、早めに受診してください。口腔機能低下がどこに起きているかによって治療やトレーニング、対処方法が異なりますが、どなたでも簡単に取り組める「あいうべ体操」を紹介します。

 ①「あー」と口を大きく開く

 ②「いー」と口を大きく横に広げる

 ③「うー」と口を前に突き出す

 ④「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす

を1回として1日30回を目安に毎日続けます。

 お口の健康を保ち、よく噛むことが出来るようにすることがこれからも元気で過ごして頂くための秘訣です。どうぞお口の健康に十分お気をつけください。

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