子供の虫歯予防の大切さ

院長ニュース

子供の虫歯予防の大切さ

2020/05/13

一度むし歯になったら、健康な歯は取り戻せない

一度むし歯になってしまうと、どんなに優れた歯科医師が、技術と費用を 惜しみなく費やしたとしても、本来の健康な歯とまったく同じ状態に回復させることは不可能です。
また、むし歯や歯周病は、生活習慣・原因菌・治療状態などの要素が絡み合い、再発と治療を繰り返す「負の連鎖」から抜け出せなくなってしまいます。
むし歯や歯周病にならないように、幼いころから、しっかりと予防することがとても大切です。

子供のむし歯の進行

子どもの歯(乳歯)はいずれ、おとなの歯(永久歯)へと生え変わりますが、子どもの歯がむし歯になった時、そのままにしてはいけません。
  • C1:エナメル質の虫歯(最初は虫歯だと気づきにくい)
  • C2:象牙質の虫歯(虫歯の進行がとても速い)
  • C3:歯の神経の虫歯(歯と歯の間の見えにくいところで大きくなる)
  • C4:歯の根元の虫歯(広い範囲に広がる)
子供の歯にむし歯が多いと、おとなの歯が生えてくる際に問題を起こします。
歯並びが悪くなるだけでなく、その後のあごや脳の発達に支障をきたす場合があります。そのため、子供であっても定期的なメンテナンスは、とても大切になります。

子供のむし歯予防の5つのメリット

子どものうちから、しっかりむし歯予防をすることで、以下のような メリットがあります。
  • 1:子供の歯(乳歯)にむし歯がなければ、大人の歯(永久歯)がむし歯に なる確率が減ります。
  • 2:子供の歯(乳歯)がむし歯になることを防ぐことで、歯並びが悪くなる ことを防ぎます。
  • 3:むし歯予防の一つである「規則正しい食生活」を行うことで、むし歯予 防だけでなく、心と身体の健全な成長発育にとってもいい影響を与えます。
  • 4:子供の頃からむし歯予防の習慣を身につけておくことにより、成人疾患 の一つである歯周病予防にも大変有効です。
  • 5:子供の頃からむし歯予防を行っておくことにより、きちんとした知識が 身につけられ、おとなになってもご自身の歯でおいしく食事をすることが 出来ます。

むし歯予防の取り組み


1:歯みがきトレーニング

歯みがき方法の習得時期は、手先の動きが器用になり、歯みがきの重要性も理解出来るようになる5~6歳から、思春期の始まる前の8~9歳までが最適と言われています。
歯みがきの習得は、1~2回の練習で身につくものではないので、少しずつ何回にもわけて、定期的に練習することが大切です。

2:歯の溝からのむし歯を防ぐシーラント処置

奥歯や前歯の裏側にある溝は、汚れが溜まりやすく、むし歯の出来やすい部分です。このような歯の溝には、シーラント処置と呼ばれる予防法が効果的です。フッ素が放出される樹脂で溝を埋めて、汚れやバイ菌が入り込まないようにします。しかし、その後しっかり歯みがきをしなければ、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間からむし歯になってしまいます。一通り治療が終わった後も、3カ月おきの定期的な検診をおすすめします。

3:ご自宅でお母さんと歯みがきレッスン

お子さまのむし歯予防で一番大切なのは、毎日の歯ブラシケアです。
お子さまが楽しんで歯ブラシが出来るように、ご自宅でお母さんと一緒に歯ブラシレッスンをしていただくことをおすすめします。

4:定期的な検診

お子さまの歯並びやかみ合わせは、日々変化しています。定期健診ではむし歯になりそうな歯がないか、歯並びや歯の生え替わりに異常がないかのチェックを行い、むし歯の早期発見、早期治療を行います。

フッ化物の有効性

1:ブラッシングのみでの虫歯予防には限界がある

ブラッシングで歯垢(プラーク)を除去する場面で『プラークコントロール』という言葉があります。虫歯予防=歯磨きというイメージがあるかと思いますが、実は、歯磨きで10,000個の細菌を1個に減らすことができても、2時間後には元にもどってしまいます。
さらには、歯と歯の間(隣接面)と歯のくぼみと溝(小窩裂溝)や表面に存在する多数の小さな穴(微小欠損内)には歯ブラシの毛先が到達しないために潜む細菌を除去することはできません。そのため、虫歯予防に効果が認められているフッ化物を上手に利用しましょう。
☆ プラークの形成を抑えるには糖質の摂取回数を減らし代用糖を利用するなどしたうえで、抗菌剤などを用いたブラッシングで菌数を減らしておきましょう。
☆ プラークの除去は、家庭で行うセルフケアと歯科医院で行うプロフェッショナルがあります。
☆ プラークのう蝕病原性を低めるには、フッ化物を利用することと、抗菌剤などが配合されている歯磨剤や洗口剤の利用をお勧めします。

2:フッ化物は異なる濃度による複数の方法を取り入れることで効果が増す

日本で行われているフッ化物応用は『局所応用』といって、歯や口の中に直接フッ化物を用いて、虫歯予防作用を発揮させる方法です。
方法は大きく2つにわかれ、歯科医院でときどき高濃度のフッ化物を歯面に塗布する方法と、自宅でフッ化物洗口をしたりフッ化物配合歯磨き剤を使ったりして低濃度のフッ化物を頻回に応用する方法に分類できます。高濃度フッ化物は歯を強くし、低濃度フッ化物は虫歯になりかかったところを再石灰化によって治してくれるため、年齢に応じて組み合わせることをお勧めします。


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