親知らずを抜く場合・抜かない場合

院長ニュース

親知らずを抜く場合・抜かない場合

2023/06/27

親知らずとは?


「親知らず」と呼ばれる歯は、第三大臼歯、智歯(ちし)ともいわれる一番奥の歯です。
親知らずは一般的に20歳前後で生えてくるため、親元を離れた後に生えるので、親に知られることがないため「親知らず」と呼ばれるようになったようです。

 

親知らずは生えてくる場合と生えてこない場合、もしくは最初から無い場合がありますが、皆さんはいかがでしょうか?
「親知らずは抜いたほうがいい」「親知らずを抜いたらすごく腫れた」など、怖い話を聞いたことのある方、厄介なイメージを持っている方もいらっしゃると思います。
確かに、親知らずは抜歯するケースが多いのですが、抜歯しない方もたくさんいます。

 

親知らずを抜歯する理由


「親知らずは抜いたほうがいい」と聞いたことがあっても、理由はよくわからない・・という方も多いと思います。
ここでは抜いたほうが良い理由をお知らせいたします。

 

斜めや横向きに生えてきた場合

親知らずが斜めや横向きに生えてくると、汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病、口臭の発生の原因となってしまいます。
さらに、隣の歯を押すことで歯並びが悪化する可能性も。

 

歯磨きが上手に出来ない場合

一番奥にある親知らずの周囲はブラッシングが難しく、常にプラークが付着しやすい状態です。
横向きに生えてきた場合と同じく虫歯や歯周病の原因となります。

 

歯の一部だけが見えている場合

親知らずが完全に生えていない状態が続くと、歯垢や汚れがたまりやすくなり、歯ブラシも届きにくいため、同じく虫歯や歯周病の原因となります。

 

健康な隣の歯に悪影響を与える場合

親知らずが生えてくることによって、健康な大切な隣の歯に悪影響を与える場合は、隣の歯も治療しないといけなくなるため、早めに親知らずを抜歯したほうが良いと判断されることがあります。

向かいの親知らずが生えていないなどの理由でかみ合わない場合、歯茎をかんで頬粘膜を傷つけ、口内炎を作る原因となります。また、親知らずが生えていることで顎関節にダメージが加わることがあります。

 

骨の中に完全に埋まっているが、レントゲン写真上問題がある場合

埋まっている親知らずでも、問題が生じるケースもあります。
痛みや自覚症状がなくても、嚢胞(体の中にできる袋状のできもの)ができている場合がまれに起こります。

親知らずを抜歯しない理由


親知らずを抜かない場合、将来手前の歯が抜けてしまった際にブリッジの土台や移植歯として使える可能性も。
その他、抜かないほうが良い理由をお知らせいたします。

 

ほかの歯と同じように生えている場合

親知らずがまっすぐ生えて、歯茎が覆いかぶさらずに、健全な歯として機能している場合は、無理に抜く必要はありません。万が一虫歯になってしまっても、ほかの歯と同じように治療しても問題ありません。

 

骨の中に完全に埋まっていて、レントゲン写真上問題が無い場合

親知らずが歯茎の中に埋まっていて、痛みや違和感もなく、レントゲンでも異常が認められない場合も問題ありません。

 

親知らずの正しい判断

 

親知らずの異常に早めに気付いて、正しい判断と治療をすることがほかの大切な歯の寿命を守ることにもつながります。

親知らずの生え方は個人個人で差があります。親知らずがあるのかないのか、生えているのかどうかわからないという方も、気になる場合は是非お早めに当院にてチェックされてはいかがでしょうか?

 

定期健診で通われている方も、気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けくださいませ。

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