2023/07/28
よく噛んで食べることは、食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、食材本来の味を感じられるため、食べ物がおいしく感じられたり、消化・吸収を助けたり、健康に役立つ効果がいろいろあることをご存じでしょうか?
今回は、よく噛むことの効用がわかる「卑弥呼の歯がいーぜ!(ヒミコノハガイーゼ)」という標語をご紹介します。
「ヒ」肥満の防止
よく噛んで食べることで、脳で「神経ヒスタミン」という物質が分泌されます。
このことによって満腹中枢が刺激されて食欲が落ち着いて、暴飲暴食の防止に役立ち、肥満防止につながります。
「ミ」味覚の発達
食べ物の形やかたさを感じることができ、食べ物の味がよくわかるようになります。
「コ」言葉の発達
口のまわりの筋肉をよく使うことで、あごの発達が促進され、言葉の発音が良くなったり、顔の表情が豊かになったりします。
「ノ」脳の発達
脳に流れる血液の量が増えて脳を刺激するので、脳細胞の働きを活性化します。
脳が活性することによって記憶力の向上、認知力の向上、ストレスの軽減に役立ちます。子どもの知育を助け、大人は物忘れの予防に役立ちます。
「ハ」歯の病気予防
よく噛むと、唾液がたくさん出ます。唾液は口の中を清潔に保つための自浄作用や殺菌作用があります。
このことによって歯や歯の辺りの歯周組織にプラークが付きにくくなるため虫歯や歯周病の予防につながります。
「ガ」ガンの予防
唾液に含まれる「ペルオキシダーゼ」という酵素が、食品に含まれる発ガン性物質をおさえることでガンの予防につながります。
「イー」胃腸快調
唾液には消化を助ける酵素「アミラーゼ」が多く含まれています。
この成分が食べ物の消化の助け、胃腸の負担が軽減して消化不良の防止に役立ちます。
「ゼ」全力投球
噛み締める力がつくことで、集中力を発揮しやすくなります。
またよく噛むことで顎が発達し、全身の体力向上につながります。
1口30回を目標に
ゆっくりと味わって食べるように意識しましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。
噛みごたえのある食べ物を、1口30回を目安に、よく噛んで食べてみましょう。
飲み物で流し込まない
食べ物が口の中にある時は、飲み物をとらないようにしましょう。
よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲み込めるようになります。
ひと口入れたら箸をおく
一気に食べずに、ご飯をひと口入れたら、箸を一度おくようにしましょう。
よく噛んで食べることで、食材の味を感じることができます。季節の旬の味を楽しむことができますね。
噛み合わせでお悩みの方、噛むと痛みがある方、気になることがある方は、少しの疑問でも、お気軽にスタッフまでお声掛けくださいませ。