プラークをしっかり取り除こう!
2022/04/11
プラークの正体は細菌のかたまり
プラークとは、歯の表面に付いた細菌のかたまりの事です。
プラーク(歯垢)自体は白色、または黄白色なので歯を見ただけでは付着しているかどうか分かりにくいのですが、指や舌で触るとザラザラした感触があります。
プラークは粘着力があるため、歯の表面に付着すると強くうがいをしただけでは取れません。
食後8時間程度で プラークができるといわれ、プラーク1mgの中には、300 種類の細菌が 1~2 億個存在しています。
虫歯や歯周病を予防するためにはこのプラークを除去することが大切です。
歯磨きはプラークを取り除く基本的な方法ですが、正しく歯磨きができていないと毎日磨いていてもプラークがたくさん残ってしまいます。
また、口を開けたときに見える歯の表面だけでなく、歯と歯茎の境目にもプラークはたまります。
プラークの細菌は歯根に沿って歯茎の奥深くまで繁殖します。歯茎が炎症を起こすと出血したり、膿がたまり、さらにそのままにしておくと歯を支えている骨がダメージをうけて溶かされていき、最終的には歯が抜けてしまいます。
プラークが口臭の原因になることも?
口臭が気になると「胃が悪いのかな?」と考える人も多いと思いますが、病的口臭のうち90%以上は口腔内に原因があると言わています。
プラークに含まれる細菌が、硫化水素(温泉のガスのような臭い)、メチルメルカプタン(腐った玉ねぎのような臭い)といった臭いの強いガスを作ります。
また、虫歯やその周囲の食べカス、歯周病が進行した時に歯周ポケットから出る膿も嫌な臭いを発するため口臭の原因になります。
口臭を予防するには、適切なプラークコントロールを行い、口の中を衛生的で健康に維持することが大切です。
毎日のていねいな歯磨きが大事!
プラークは、虫歯や歯周病の原因だけでなく、肺炎・心臓病・腎臓病・糖尿病・早産などにも関連していることが報告されています。
口の中にプラークを残さないためには毎日の歯磨きが重要です。
しかし、正しい歯磨きや丁寧なブラッシングが出来ていないという人も少なくありません。
自分の歯の磨き方を、いま一度見直すことが大切です。丁寧な歯磨きにより、口の中を清潔にして全身の健康を守りましょう。
当クリニックでは、実際に歯の汚れを染め出して磨き残しがないことを確認していただくことをお勧めしています。
院長もしくはスタッフにその旨を申し付けください。