2016/05/31
男鹿潟上南秋医師会報に掲載された記事をご紹介します。 『院長紹介』 私のことを全く知らない先生がほとんどかと思いますので自己紹介させていただきます。私は潟上市天王長沼で開業している石井歯科クリニックの院長をしております。当院は追分三叉路から男鹿方面に1キロ程入ったところで近くには医院が数件あります。私は盛岡市出身で盛岡一高卒業後、岩手医科大学歯学部に入学しました。学生時代はワンダーフォーゲル部に所属し登山や里山歩きをしていました。大学卒業後は大学院へと進学して口腔外科学講座に入局し、口腔解剖学講座で歯の発生について研究し学位を授与されました。大学院修了後は秋田市内で3年程勤務した後の平成4年に開業し、皆様に支えていただき現在に至っております。 趣味はマラソンで15年程やっており、昨年は5大会に出場しました。ハーフマラソンを2時間以内で走ることを目標にしています。また昨年から登山を再開して、男鹿真山、栗駒山、太平山に登りました。今年はマラソンと登山の両立でさらに忙しくなりそう(しようと思っている)です。 歯科医師となり30年経過しましたが最初の10年は一般の歯科治療、次の10年は矯正治療、その次はインプラント治療、そして現在は摂食嚥下に関して重点的に研鑽しております。これまでは歯科医院に通院できる健康な患者様を対象に治療してきましたが、飲み込むことが困難な患者様やさらに通院できないような場合にも支援できるようにしたいと思っております。 所属する学会は、日本口腔インプラント学会(専門医)、日本歯科放射線学会(優良医)、口腔医科学会(認定医)、一般臨床医矯正研究会などです。また、追分地区にある幼稚園、保育園、小学校、中学校、高等学校の学校歯科医、潟上市南秋田郡学校保健会の理事を務めています。 また、平成27年4月から男鹿市・南秋田郡歯科医師会の会長を務めています。当会の会員は30名で、研修会と総会、ゴルフコンペ、ドクター家族旅行、年4回の研修会と役員会、学術講演会と新年会、県歯科医師会との懇談会などを主な行事としております。 会長の抱負として当会のこれまでの事業を継承、発展させながら、医療や介護の他職種との連携や公的機関への提言、地域住民への啓蒙強化などに取り組み、歯科医業を通してより社会貢献できる環境整備に努めたいと考えております。 特に重点的に取り組む課題として、在宅歯科医療と歯周疾患検診など歯科検診の推進、潟上市のフッ化物洗口の実施などを考えております。 医師会の先生方には実践されていることとは思いますが、虫歯や歯周病のため、あるいは義歯が不適合なために良く咬むことができない、あるいは口腔内が不衛生になっている患者様を見かけることがあると思います。このような状態では低栄養から免疫力、活動量、筋肉量の低下を招き虚弱へと進んでしまったり、誤嚥性肺炎を引き起こしたりします。ぜひ歯科医師の診察を受けるよう指導をお願いします。また、周術期(特に頭頸部や呼吸器、消化器の悪性腫瘍の手術、臓器移植や心臓血管手術、放射線治療や化学療法を行う際)に口腔機能の管理が行われると患者様の副作用(口腔粘膜炎など)を減らし、術後経過の改善に寄与できることからぜひ歯科医師と連携していただきたいと思います。医師と歯科医師が連携して取り組むべき課題は多々あると思いますので、今後ともご指導、ご鞭撻いただきますようよろしくお願いいたします。