口呼吸はなぜ歯に悪いのか?
2021/03/16
口呼吸になっていませんか?
人間は、鼻で空気を吸って鼻から吐きますが、最近は口から空気を吸って吐く人が増えてきました。これを口呼吸といいます。
口で呼吸しないとつらい状況があり、それを無意識のうちに続けてしまい、気づいたら口呼吸になってしまっているという方が多いです。
原因として多いのは鼻の病気です。花粉症・アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎といった鼻の病気などがあります。また、顎や頬の筋肉が弱くて口を閉じにくい場合や歯並びに問題があって口がきちんと閉じられず口呼吸になってしまう方もいます。他にも、肥満により気道の周囲に脂肪が付き、気道を圧迫している場合、就寝時に呼吸がしずらくなり、口呼吸になることがあります。
当てはまる人は「口呼吸」をしているかも?
- ・いつも片方だけで噛んでいる
- ・歯並びが悪い
- ・口内炎がよくできる
- ・無意識の時に口が半開きになっていることがある
- ・唇の乾燥がとても気になる
- ・睡眠から起きた時、喉が痛い
口呼吸のデメリット
口臭・虫歯の原因になる
口呼吸が、くせになっている人は、口の中が常に乾燥し、唾液の分泌が間に合わない状態になっています。唾液にはでんぷんを消化する以外に殺菌効果もあります。そのため、口腔内に唾液が少なくなると、口腔内で殺菌ができず、菌やウイルスが繁殖しやすくなり、口臭や虫歯の原因になるほか、口腔内が炎症を起こしやすくなり、口内炎の原因となってしまうこともあります。
感染症にかかりやすくなる
口を開いてる時間が長いと、風邪などの菌やウイルスも口から入りやすくなり、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまいます。
集中力や記憶力の低下
起きているときだけでなく、睡眠時にも無呼吸になっていると睡眠の質を下げてしまいます。それによって、集中力や記憶力にも影響を与えることになります。
見た目や身体への影響
長時間、口が開いているため口周りの筋肉が緩みやすく、顔のたるみの原因になることもあります。
また、歯並びがおかしくなったり顔の輪郭が乱れたりするなど、見た目や身体の老化につながります。
口呼吸を改善する生活習慣
まずは、口を閉じる習慣をつけることです。何度も繰り返し行っていくうちに、口を閉じた状態が癖として定着します。口周りの筋肉が弱く、どうしても少し開いてしまう場合は、筋肉を引き締めるトレーニングを行うのも効果的です。
あいうべ体操
あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単な口の体操です。
1日30回を目安に続けることで舌力がついて自然に口を閉じることができるようになります。
あいうべ体操のやり方
- ①「あー」と大きく口を開く
- ②「いー」と大きく口を横に広げる
- ③「うー」と強く口を前に突き出す
- ④「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
①~④を10 回繰り返します。10 回を1 セットとし、1 日に3 セット行うと効果的でしょう。
口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療になります。日々の健康を守るためにも、できるだけ意識をして鼻呼吸へと切り替えましょう。