子供を虫歯菌から守ろう
2021/11/30
子供の虫歯の原因は?
子供の歯は虫歯になりやすいことで知られています。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯の原因となる「ミュータンス菌」は存在しません。
なのになぜ子供 は虫歯になってしまうのでしょうか?その原因の多くは母親や父親など身近な大人からうつってしまう事(母子感染)が考えられます。
そのため大切なのは、虫歯にならないこと。子供の頃から予防意識をしっかり持つことがお口の健康につながります。
子供は生まれたときから永久歯が生えそろう13歳頃までに虫歯になりやすい時期が3回あると言われています。
歯が生えてくる頃と生え変わる頃です。この時期の事を「感染の窓」といいます。
・1才半から2才半頃
乳歯の奥歯が生えそろう頃は大人からの虫歯菌が感染しやすい時期です。
・6才前後
この時期に一番奥に生えてくる歯の事を 6才臼歯といいます。生えたばかりの歯は歯質が弱く抵抗力がありません。歯ブラシが歯の表面に届きにくいので虫歯になりやすく注意が必要です。
・12才から13才頃
一番奥にある6才臼歯より更に奥に生える歯の事を12才臼歯といいます。13才頃までに生えます。歯ブラシが届きにくく、目視でも確認しずらい歯です。
歯磨きが不充分になりやすく、生えてくる最中に虫歯になる子も多くいます。子供の乳歯が生えそろう頃から永久歯の生え始めの時期は、お口中が大きく変化しているタイミングです。
お口の健康にとても大切な時期となりますので、清潔に保ってあげるためにも親御さんがしっかり仕上磨きを行ってください。
子供の虫歯を防ぐために気を付けること
・食べ物を与える際に、大人の唾液が食べ物の中にできるだけ入らないように注意しましょう。硬い食べ物を噛み砕いて与えるなどしないこと。
・食器やスプーンなども他の家族と共有しないようにしましょう。子供に虫歯菌をうつさないことは不可能ですが、家族全員のお口の環境を改善することが大切です。周囲の大人のお口から虫歯菌が減れば子供に感染するリスクも減らせます。また、子供は砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも要因として挙げられています。おやつをダラダラと長時間食べてしまうと、口の中が酸性の状態が続くので虫歯菌にとって活動しやすい環境をつくってしまいどんどん繁殖し、酸を出して歯を溶かしてしまいます。食事やおやつは規則正しく与えるようにしましょう。食べた後すぐに歯磨き出来ない場合はお口の中をゆすいだりするのも効果的です。
子供の永久歯は、子供が一生付き合っていく歯になります。子供は自分だけではお口の健康を守れません。そのためにも一緒に住んでいる家族みんなが歯医者さんで定期検診を受け、家族全員で虫歯になるリスクの少ない口腔内環境づくりを心がけることが大切です。