2024/03/05
「最近、歯ぐきが痩せてきたな、下がってきたな」とご自身が感じたり、家族や友人が言っていたりするのを聞いたことがある、という方はいらっしゃいませんか?
なぜ歯ぐきが下がるのか、また、その症状はどうなるのでしょうか?
まずは、歯ぐき下がりのサインを見過ごさないようにしましょう。
①食べ物が歯と歯の間に挟まりやすくなった
歯ぐきが下がると歯と歯の間に隙間が大きくなりますので、食べ物が挟まりやすくなります。
②歯がしみるようになった
歯ぐきが下がると、歯の根の部分が露出してしまいます。
歯の根はエナメル質という固い組織で覆われておらず、セメント質という柔らかい組織が露出してしまうことで、歯がしみやすくなります。
③歯が長くなった気がする
歯の根が出てきて、歯が長くなったように見えることがあります。
特に前歯は、すぐにわかるため、ブラッシングの際に気付くこともあるかと思います。
歯ぐきが下がってしまう原因は多数考えられます。
複数ある場合もあります。こちらも思い当たる項目があるかどうか、チェックしてみてください。
・歯周病にかかっている
・かみ合わせが悪い
・歯ぎしりや食いしばりがある
・正しいブラッシングができていない
・加齢にともなう退化
・喫煙の習慣
・ホルモンバランスの乱れ
歯が割れてしまったり、グラグラしているような気がするという方は、すぐに治療が必要となりますので、お早めに受診することをおすすめします。
歯ぐきが下がってしまった場合ですが、残念ながら歯ぐきが自然に元に戻ることはありません。
歯ぐき下がりの原因が歯周病による炎症なのか、かみ合わせの問題なのか等、原因を特定して、まずはその治療をしっかりと行うことが大切です。
■歯ぐき下がりを防ぐために
歯ぐき下がりを防ぐための予防法は、やはり毎日の正しい歯磨き習慣です。
ゴシゴシと間違ったブラッシングによって、歯ブラシの圧力で歯ぐきが削れて下がってきてしまう場合もあります。
正しいブラッシングで歯周病を予防できれば、それは歯ぐき下がりの予防にもつながります。
また、歯ぐきを健康に保つことができれば、加齢による歯ぐき下がりも遅らせることが可能です。
■口内のケアを正しく行う
歯ぐきが下がらないようにブラッシングをすることももちろん、毎日の口内ケアを正しく行うことがとても重要になってきます。歯磨きとフロス等を併用することをおすすめします。
できれば毎食後のブラッシングとフロスを行うことが理想ですが、それができない場合、就寝前の歯磨きの時だけでもフロスも併用して、しっかり歯垢を除去しておきましょう。
市販品でも、デンタルフロスや歯間ブラシ等たくさんのサイズや種類がございます。
当院でも、ご自身の症状に合ったケア用品をご紹介することもできますので、必要な方はお気軽にスタッフまでお話しくださいませ。