歯に物が挟まりやすくなったら注意が必要?

院長ニュース

歯に物が挟まりやすくなったら注意が必要?

2021/05/19

食べ物が挟まるのは危険信号!

最近、爪楊枝が手放せない。食後に歯の間に詰まった。挟まった食べ物が気になる。という方いませんか?それはあなたの歯が危険信号を発しているのかもしれません。
「特に歯は痛くもないし、出血もしてないし」 と思っていても歯に物が挟まるようになった原因を明らかにしないと、とんでもない事になってしまう可能性が あります。特に同じ場所に頻繁に挟まるという状態が続くと、虫歯ができたり、口臭の原因になったり、気づかないうちに歯周病が進む場合があるので注意が必要です。

歯に物が挟まりやすい原因

  • ・歯の間に虫歯がある
  • 歯と歯の間に虫歯があると穴があき、ものが詰まったり、ひっかかったりします。初期の虫歯は穴があいていなくても表面がザラザラしているのでひっかかりやすいです。また、治療のためにした被せ物や、詰め物が自分の歯と合っていない場合もそこに隙間ができて、食べ物が挟まってしまいます。
  • ・歯の間に隙間がある
  • タバコを吸う習慣があると口の中が乾燥しやすくなります。喫煙の時の熱や吸った煙で口の中が乾いてしまうので唾液が少なくなります。また、タバコの成分で唾液が出にくくなってしまうのも原因の1つです。タバコを普段からよく吸う方は口の中の乾燥には注意が必要です。
  • ・歯と歯に段差がある
  • 周りの歯より一段高かったり低かったり、段差があっても挟まりやすくなります。上下の歯がずれて当たることで歯が押されて少しずつ歪み隙間ができてしまう場合もあります。また、虫歯の治療などでつけた被せ物の高さがあわなくなってきた。なども段差ができる要因です。

放置しておくと虫歯や歯周病のリスクがあがる

歯に挟まった食べ物を放置してしまうと、さまざまな悪影響につながります。歯の間に食べ物が挟まっていると菌が入り込み、食べ物の栄養を蓄えて一気に繁殖します。その菌が吐き出した酸により歯が溶かされ、歯の間が虫歯になってしまいます。
初期の虫歯は気づかないとこが多く、ある日突然しみたり、痛みが出る時があります。さらに大きな虫歯になると、歯だけではなく歯を支えている周りの骨(歯槽骨)にも虫歯の菌が感染してしまうこともあります。
また、歯に歯石がついていると歯周病の原因にもなりますが、歯石がたまりやすいのは歯ブラシが届きにくい歯と歯の間です。そのため、充分なブラッシング出来ていないと歯と歯の間、歯と歯肉の隙間に歯石や歯垢がたまり、炎症を起こしてしまい、歯周病になってしまいます。
歯周病の進行は虫歯よりも見た目では気づきにくいものです。歯周病は治療しないと歯を失ったり、血管に細菌が入って全身に回ることから他の病気にも関係してくる恐ろしい病です。

挟まった時の取り除き方・対処法は

歯には挟まった食べ物を取り除く際は注意が必要です。もし誤った方法で食べ物を取り除こうとすると、歯の隙間が余計に広がってしまったり、歯ぐきを傷つけてしまったりする恐れがあります。

こまめに歯磨きをする
食事をした後は歯磨きをして食べ物のカスを落としましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスを使用する
歯間ブラシは、歯と歯の間にできる三角状の場の隙間に挟まった食べ物の除去ができます。デンタルフロスは、歯と歯が密着している部分に挟まった食べ物の除去ができます。 歯ブラシだけでは歯間に詰まった食べ物を完全には取り除くことができないので、これらを挟まっている場所によって使い分けると良いでしょう。
食事の後は、必ず挟まった食べ物を取ることを心がけましょう。

歯に食べ物が挟まるようになったら放置せずに原因を突き止めることが大切です。虫歯や歯周病は放置すると歯を失う恐れもあるので、早めに治療する必要があります。普段から気になるという方はぜひご相談ください。

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