2023/04/26
生活習慣病とは、食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。
以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。
日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。(厚生労働省より)
健康な歯と生活習慣病の関係
生活習慣病の予防のためには、様々な食べ物をバランスよく食べることが重要です。そして食べる際、よく噛んで食べるためには、健康な歯が欠かせません。
健康な歯を保ち、自分の歯で何でも噛めるということは、食生活を豊かにすると同時に、健康の維持・増進、病気の予防にもつながります。
歯周病の原因は「歯垢(プラーク)」です。
プラークとは、歯に付着した細菌が繁殖した塊です。歯周病予防には、歯に付着したプラークを歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使ってこすり落とす必要があります。
このようにプラークを減らしていくことを「プラークコントロール」といい、歯周病予防に最も効果的なセルフケアです。
□ 朝起きたときに口の中がネバネバする
□ 歯ぐきに赤く腫れた部分がある
□ 歯肉が下がり、歯が長く見えるようになった
□ 歯肉を押すと血や膿が出る
□ 歯と歯の間にものがつまりやすい
□ 歯が浮いたような感じがする
□ 指で歯をさわると、少しグラつく歯がある
□ 口臭を指摘されたことがある、または自分で気になる
□ ブラッシングの際、歯ブラシや歯磨剤など血が混じることがある
この中にあてはまる症状はございましたか?
生活習慣病のほか、様々な病気とも深い関わりがあることがわかっております。
あてはまる症状があるという方は、すぐに受診されることをおすすめいたします。
糖尿病
歯周病は糖尿病の合併症の1つに挙げられています。徹底した歯周治療で血糖値が改善されることがわかってきました。
呼吸器疾患
ものを飲み込む時の障害
(嚥下障害)があると、口の中の細菌が誤って気管に入り、肺炎が引き起こされることがあります。
心疾患
歯周病にかかっている人では「冠状動脈疾患」などの心臓血管疾患になる危険性が高いことがわかってきています。
早産や低体重児出産
歯周病にかかっている妊婦では「早産」や「低体重児出産」の危険性が高いことがわかってきています。
このように、生活習慣病のみならず、様々な病気と関わる歯周病。
ぜひセルフチェックをして、気になる場合は受診して歯の健康を保ちましょう。全身の健康は、歯の健康から。お気軽に当院へご相談ください。