2024/10/03
「自分の口臭がどのくらい臭いのか気になる」「最近、においがきつくなった気がする…」など、口臭のお悩みはデリケートな問題なので、他人から指摘されることがあまりない分、気になっている方もたくさんいらっしゃいます。コロナ禍になりマスク生活が定着し、最近ではマスクの着用もだいぶ減りましたが、マスクを着用するとさらに口臭が気になりますね。
今回は口臭の原因と治療法をご紹介いたします。
■口臭の原因は大きく2つ
口臭の原因は「生理的口臭」と「病的口臭」の2種類に大きく分けられます。
生理的口臭
起床時、空腹時、緊張時に起こる口臭です。
さらに年齢からくる口臭や月経・妊娠時、ニンニク等の食べ物やタバコによる口臭も、生活習慣の改善で解決する場合がほとんどですので治療の必要はありません。
これらの場合は唾液の分泌量が減って、細菌が増えて口臭の原因物質が発生します。その原因物質は、歯を磨くことで減るので、唾液量が増加すると口臭も弱まります。
病的口臭
歯周病、むし歯、プラーク、歯石、舌苔(ぜったい)入れ歯のお手入れ不足など、お口の中が原因となる口臭です。
病的口臭の多くは口腔に原因があるといわれています。お口の中以外でも、副鼻腔炎などの耳鼻科的疾患からくる口臭、糖尿病や肝機能障害、消化不良など内科的疾患による口臭、そして投薬の副作用からくる口臭などもあります。
この2つの原因のほか、日々のストレスによって体調不良を起こし、唾液の分泌量が少なくなって引き起こされるストレスによる口臭や、自分自身が「口臭が強い」と思い込んでしまう心理的口臭などもあります。
■口臭は治療が可能
口臭のトラブルは、生活習慣の改善やしっかりとしたご自宅でのケアで解決できる場合もありますが、歯科医院での治療が必要なケースもあります。
口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談してみましょう。当院では口臭測定器を用いて口臭の程度を測定することが出来ます。測定結果とカウンセリングや口腔内診査で口臭の原因を特定します。
■お口と体の「健康のバロメーター」
口臭の原因が特定出来たら、生理的口臭以外の原因の場合はすぐに治療開始です。原因が歯周病やむし歯なら、早めにその治療を行い、治療が終わる頃には口臭も弱くなるでしょう。きちんと原因を突き止め、ひとりひとりに合った治療を行う事が大切です。口臭の原因が内科的疾患の場合は、すぐに専門医を受診し、医師から診断を受けてください。口臭の原因のほとんどはお口の中にあると言われていますが、ご病気を発症している可能性もあります。
「口臭が気になる」「口臭が強くなったと感じる」という方は、お気軽に当クリニックまでご相談くださいませ。
また、定期健診でご来院されている方も、口臭が気になる場合はスタッフまでお声掛けください。