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2026/02/20
「虫歯ではないはずなのに歯が痛い」「花粉症の時期になると奥歯がズーンと重い」そんな症状を感じたことはありませんか?実はその歯の痛み、虫歯ではなく副鼻腔炎が原因となっている場合があります。今回は、花粉症の季節に起こりやすい“歯の痛み”と副鼻腔炎の関係について分かりやすくご紹介します。
■歯が原因とは限らない「奥歯の痛み」
上あごの奥歯の根は、「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる副鼻腔に非常に近い位置にあります。副鼻腔は鼻の周囲にある空洞で、空気の通り道や声の響きに関わる大切な器官です。
花粉症や風邪などがきっかけで副鼻腔に炎症が起こると、内部に膿や粘液がたまり圧力が高まります。この圧迫が神経を刺激し、歯に痛みや違和感として現れることがあります。
次のような症状がある場合は注意が必要です。
・奥歯がズーンと重く感じる
・噛んだときに違和感がある
・前かがみになると痛みが強くなる
・鼻づまりや黄色い鼻水が続いている
・頬や目の下あたりに違和感がある
このような症状がある場合、副鼻腔炎が関係している可能性があります。
虫歯や歯髄炎の場合は、冷たいものや甘いものでしみたり、何もしなくてもズキズキとした強い痛みが出ることが多いです。
一方で、副鼻腔炎による歯の痛みには次のような傾向があります。
・複数の奥歯が同時に痛む
・どの歯が原因かはっきりしない
・体調や姿勢によって痛みが変化する
ただし、症状だけで完全に見分けるのは難しく、専門的な診察が必要になることもあります。

歯が痛いと感じたとき、多くの方が「虫歯かもしれない」と考えられるのではないでしょうか。しかし、歯の痛みは必ずしも虫歯が原因とは限らず、症状だけで判断するのは難しい場合もあります。
自己判断で市販薬を使用したり様子を見たりすると、本来の原因を見逃してしまう可能性があります。
歯科医院では、視診やレントゲン検査などを通して歯や歯ぐきの状態を確認し、原因を丁寧に見極めます。歯に明らかな異常がない場合には、副鼻腔炎など他の疾患の可能性も考え、必要に応じて耳鼻咽喉科など専門医の受診をご案内することもあります。

■痛みを我慢せず、早めの受診を
歯の痛みは、原因によって治療方法が異なります。虫歯や歯周病であれば歯科での処置が必要ですが、副鼻腔炎が原因の場合は耳鼻咽喉科での治療が優先されます。
そのため、「そのうち治るだろう」と我慢するのではなく、違和感を感じた段階で医療機関を受診することが大切です。まずは歯科医院でお口の状態を確認し、歯が原因かどうかを見極めることが、適切な対応につながります。
気になる症状がある場合は、早めの受診を心がけましょう。