6月4日は虫歯予防デー!
2022/06/07
歯と口の健康週間
虫歯予防デーは、1928年から1938年まで日本歯科医師会が「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に虫歯予防デーを実施していました。
その後、何度か名称変更をし、1949年には「口腔衛生週間」が制定され、1952年に「口腔衛生強調運動」、1956年に「口腔衛生週間」、1958年から2012年まで「歯の衛 生週間」、そして2013年からは「歯と口の健康週間」となっています。
毎年6月4日~10日を「歯と口の健康週間」とし、この週間は、歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な習慣の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより歯の寿命を延ばし、国民の健康の保持増進に寄与することが目的です。
歯医者さんでしかできない虫歯予防?
歯や口腔の健康を維持するということは、食物を噛むことだけではなく、食事や会話を楽しめる、笑顔が増える など人生を明るく豊かにすることができます。そのためにも歯科医院での「プロケア」と毎日の「セルフケア」 を継続して行う「予防歯科」が大切です。
歯磨きしていれば大丈夫!と思っていても、実は8割の人にみがき残しがあるのです。みがき残しの多い箇所は、歯と歯の間など歯ブラシが届きにくい部分です。特に歯垢が残りやすいのは「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「奥歯の溝」などです。
また、「歯並びの悪いところ」、とくに歯が重なって生えている「叢生(そうせい)」の部分は要注意。最近は歯並びの悪い人が多く、日本人の約4割に叢生があります(厚生労働省「平成23年歯科疾患実態調査」)。歯ブラシが届きにくい箇所を把握してケアすることが大切です。毎日のセルフケアに加えてほしいのが、ワンタクトブラシや歯間ブラシです。部分みがき用の「ワンタクトブラシ」なら、ハブラシの毛先が届きにくい箇所の歯垢もピンポイントで除去できます。歯間の汚れには「デンタルフロス」を、すき間の広い部分には「歯間ブラシ」を使うと効果的です。
また、就寝中は、むし歯の原因となる細菌が最も増殖しやすい時間帯です。寝る前には、原因菌の増殖 を抑える作用のある「デンタルリンス」を使うことを習慣にしましょう。 なお、歯や口の状態は人それぞれ違うので、アイテムの選び方や使い方は歯科医院で相談を。一人ひとりにあった「予防歯科」を今日から実践しましょう。
予防歯科の大切さ!
毎日のセルフケアだけでは、むし歯や歯周病の原因となる歯垢を完全に取り除くことや歯石を除去することは困難です。痛みなどがない場合でも、歯科医院での定期的なチェックも欠かせません。虫歯の早期発見だけではなく、歯並びや生え変わりに問題がないか確認してもらうことができます。
正しい「予防歯科」とは、日々の「セルフケア」と歯科医院での定期的な「プロケア」の両方を組み合わせて実施するもの。年に2回は歯科医院で歯と口の状態をチェックし、セルフケアでは落とせない汚れの除去や予防処置、セルフケアの指導を受けるようにしましょう。