歯磨き習慣の大切さとブラッシングのタイミング
2022/09/02
正しい歯の磨き方
毎日頑張って歯を磨いているのに「虫歯になってしまった」「着色汚れが気になる」「歯周病が良くならない」などでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?ご自分の歯の状態に合った正しい磨き方ができていないと、汚れが落とせていなかったり、歯茎を傷つけてしまったり、お口の健康にとって逆効果となってしまいます。ご自分に合った正しい歯磨き習慣を身に着け、お口のトラブルを予防していきましょう。
歯磨き習慣を見直そう!
ご自分の歯の状態
歯並びは人によって違います。ご自分の歯並びや高低差がある部分などに気をつけて磨きましょう。歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯のかみ合う面のような、歯垢のたまりやすいところを重点的に磨くのがポイントです。
歯ブラシの使い方
基本的な持ち方は、鉛筆を持つような持ち方で、歯面に合わせて細かいところをしっかり磨きます。まとめて磨くときは全体を握るように持ちます。
歯磨きのルートを決めよう
歯磨きのルートを決めておくと、磨き忘れがなくなり、スムーズに磨くことができます。
例としては、虫歯になりやすい奥歯からスタートするルート。右上の奥歯の外側からスタートして前歯を通って、左上の奥歯まで磨き、今度は左上の奥歯裏側から前歯の裏側を通って右上の奥歯に戻る。それを下の歯も同様のルートで磨いてみる。自分のルートを決めて、磨き残しのないようにしましょう。
ブラッシング方法(歯の表面)
歯の表面を磨くときは、歯ブラシを歯に対して直角に当てて小刻みに動かして磨きましょう。
ブラッシング方法(歯と歯の間)
歯と歯の間は磨きにくい部分なので、歯ブラシを横にして磨くだけではなく、縦にしても動かしましょう。歯間ブラシ・デンタルフロス・糸ようじなども一緒に使うと、汚れをしっかり落とすことができます。
ブラッシング方法(歯と歯茎の境目)
歯と歯茎の境目に対して歯ブラシを斜め45度にし、毛先を軽く入り込ませるように磨きましょう。ブラッシングの力が強すぎると、歯茎が下がる原因となってしまいますので、丁寧に優しく磨きましょう。
歯ブラシ選びのポイント
歯ブラシのヘッド
歯ブラシのヘッドは大きいもののほうが早く磨けるのですが、歯ブラシが届きにくい部分が増えて磨き残しが多くなってしまいます。なるべく小さなヘッドで、お口の中をすみずみまで磨きましょう。
歯ブラシの持ち手
持った時のフィット感が大切です。余計な力が入らずにフィットするものを選ぶと磨きやすく、短時間で磨けます。
歯ブラシの毛先
毛先の平らなものは効率よく歯磨きができます。歯並びが悪い方は、ブラシが届きにくい部分が多くなってしまいますので、毛先が細くなっているタイプを選ぶと磨き残しが少なくなります。
歯ブラシの毛先が開いて見えたら交換しましょう。
歯ブラシの硬さ
歯ブラシには「かため」「ふつう」「やわらかめ」があります。歯や歯茎に問題がない方は「ふつう」を選んで良いかと思います。歯茎に炎症がある方は「やわらかめ」を選ぶと歯茎への刺激を少なくすることができます。
歯磨き剤について
フッ素配合の歯磨き剤をおすすめします。すすぎは少量の水で、回数も少なめに。
ブラッシングのタイミング
・寝る前
歯磨きをしてほしいタイミングは「寝る前」です。就寝中は口の中の唾液が減って、細菌が繁殖しやすいので、寝る前は特に念入りに歯を磨きましょう。できれば5分間、丁寧にブラッシングしましょう。
・食後
歯磨きは食後には必ず行ってください。食事を摂ったあとには、口の中が酸性になり、歯が溶けやすくなるためです。ランチの後は時間が取れないという方は、うがいをして口の中を清潔に保ち、時間が取れる時に丁寧にブラッシングをして食べかすや歯垢等の汚れを落としましょう。マウスウォッシュを使用すると口臭予防にもつながりますので、歯ブラシできない時は、マウスウォッシュを使うこともおすすめです。
定期的にメンテナンスを受けることで、ブラッシングの癖や磨き残しがないかなどを把握できますので、お口の健康のために、定期検診をオススメします。
また、歯の状態に合った歯ブラシ・歯磨き剤などもご紹介できますので、気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けください。