石井歯科クリニック

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私たち日本人は大きく口をあけて笑うことはしないように思います。このことは日本人の習慣ということもあるでしょうが、歯並びが悪いとか口の中の金属がキラキラ光るからなどの理由によって笑う時に口元に手をやってしまう事も多いのではないでしょうか。
歯並びを直すためには矯正治療行うことが理想ですが、治療期間と費用そして、わずかながらも忍耐が必要です。
歯がねじれていたり、傾いたりしている場合、また歯と歯の間に隙間がある場合などの軽微な歯並びの不正は、歯の前面のエナメル質を0.5mm程削り、セラミックスを接着させるラミネート法により問題を解決させることができます。
近頃はテレビ番組で治療や手術によって劇的に美しくなった方を紹介していますが、その時はいつも口元も治療され、その際に行われる治療がラミネート法なのです。

CASE.1

それでは、当院で治療した患者さんを紹介します。
この方は前歯の隙間が気になるということで来院されました。矯正治療は期間と費用の点から敬遠され、2回の来院で隙間をなくし、自然な歯の形態にするすることができるラミネート法を選択されました。通法どおり歯の前面を0.5mm削り、セラミックスを接着させ隙間をなくしました。

CASE.2

この方は口元を美しくしたいという希望で来院されました。現状では、上顎の前歯の歯軸が真っすぐでなく左側に傾いている事を説明しました。
そこで、右上前歯の差し歯を作りなおす時に、左上前歯2本と差し歯となる右上前歯の隣の歯1本にラミネート法を施して上顎前歯の歯軸が真っすぐになるようにしました。
また、右上前歯の差し歯は、強度を保ちながら、通常のポーセレンよりさらに美しく仕上げることができるサンライズポーセレンを使用し、ラミネートと調和し、天然の自分の歯と同じように見えるように仕上げました。

CASE.3

最後に口の中の金属を全て取り除いて治療した患者さんを紹介します。
この方は、ある時からメガネや指環、時計のバンドなどの金属に触れると皮膚が赤く腫れ、手掌や足底に膿がでるようになりました。
皮膚科を受診したところ、金属アレルギーと診断され、金属を全く使用しない治療をしてほしいと当院に依頼がありました。
前歯は金属を使わないオールセラミックスの冠で修復しました。また、歯はハイブリットセラミックスのインレーやレジンによる充填で修復しました。この方のように全く金属を使わないで治療することも可能です。

しかしながら、金属を使わないセラミックスやレジンによる治療は、材料の摩耗や破折の危険性がわずかながら増大します。
そこで審美性と強度のバランスの折り合いをどのようにしていくのが最善なのかは、患者さんと歯科医が相談していくことが大事だと思います。
口の中の金属がキラキラ光ることなく、美しい歯並びを獲得したら、あなたのイメージアップは間違いありません。そして口元に手を添えることなく笑えるようになるのではないでしょうか。