タバコと「歯」の関係について

院長ニュース

タバコと「歯」の関係について

2023/08/28

 

 

タバコを吸う人は気を付けて!さまざまな悪影響が

 

身体に悪いとわかっていても吸ってしまうという喫煙者の方もいると思いますが、タバコは肺ガンだけではなく、歯や口の中にも悪影響を及ぼします。タバコの煙の中には数千もの化学物質が含まれており、その中でもニコチンや発がん性物質などの有害物質は200~300種類ほどといわれています。その有害物質が口の中に直接吸収されるのです。

これらの物質は、喉や肺などタバコの煙が直接触れる場所だけではなく、⾎液を通じて全⾝に運ばれ様々な悪影響の引き⾦になります。

 

加熱式タバコ(IQOSなど)について

加熱式タバコとは、タバコの葉を燃焼させず、専用機器で加熱することで、蒸気を発生させるタバコです。
また、加熱式タバコと混同されがちですが「電子タバコ」もあります。
電子タバコはタバコの葉は使用せず、専用カートリッジ内の液体を電気加熱することで発生する蒸気を吸うものです。

一般的な紙で巻かれたタバコと比べて、加熱式タバコは、煙に含まれている有害物質の分量が少ないと言われていますが、ニコチン・タールの害がないわけではありません。
「加熱式タバコであっても、歯に悪影響がある」ことを確認して、喫煙習慣のある方は、定期健診を受けることをおすすめいたします。

 

喫煙が歯に与える害について

 

歯の変色

タバコに含まれるタールやニコチンが歯に付着し、黄ばみ、茶色く変色します。

 

口臭の原因

タバコの煙が口臭の原因となり、喫煙者独特の口臭を引き起こします。また、喫煙することによって歯周病や他の臓器などに異常がある場合、口臭が強くなることもあります。

 

虫歯へのリスク

喫煙により口腔内の唾液の量が減り、歯を守る作用が働きにくくなり、虫歯のリスクが高まります。また、ヤニが歯に付着するとプラークが溜まりやすくなり、虫歯になりやすくなります。

 

歯周病との因果関係

喫煙は、歯周病の発症や進行を促進させます。タバコの煙によって、口腔内の血流が悪化し、免疫力が低下し、歯周病が発症しやすくなります。また、喫煙者は歯周病治療の効果も低くなるといわれています。

 

口腔がんへのリスク

喫煙者は「口腔がん」のリスクが非喫煙者に比べて数倍高いとされています。タバコに含まれる有害物質が、口腔内の細胞を変性させ、がん化を促進させるという理由です。

 

インプラントへの悪影響

喫煙はインプラントの成功率にも悪影響を与えます。口腔内の血流が悪化して、インプラントと骨との結合がうまくいかず、定着しないリスクが高まります。また、喫煙者はインプラント周囲の炎症・感染が起こりやすいことが報告されています。

 

喫煙の影響を軽減する対策

 

喫煙の影響を軽減するためには、以下の対策が有効です。

 

禁煙

健康への最善の方法は、禁煙です。禁煙により、歯周病や口腔がんのリスクが大幅に減ります。

 

定期的な歯科検診

禁煙が難しい場合は、定期的に歯科検診を受けることが重要です。歯科医による早期発見・早期治療、歯周病や口腔がんの進行を抑えることができます。

 

口腔ケア

セルフケアも大切です。歯磨きやフロス、舌ブラシを使った丁寧な口腔ケアをしましょう。歯垢を除去し、口臭を抑えることもできます。

 

当院では定期健診のほか、喫煙による汚れが気になる方のご相談も受け付けしております。
クリーニングやホワイトニング・⻭周病検査・⾍⻭チェック等、ぜひお気軽にご来院ください。

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