2025/04/30
「口内炎」は、唇や歯ぐきやほおの内側など、口の中などの粘膜に起こる炎症の総称です。さまざまな原因でできてしまう口内炎。誰でも経験したことがあり、なかなか治らずに食事や会話中に気になり、悩まれた方もかなり多いでしょう。今回は、口内炎ができてしまった場合の治療と、予防法についてご紹介します。
■「口内炎は歯医者さんで治療できます。」
口内炎ができたとしても、口の中を清潔にして1~2週間ほど経つと、自然に治ることが多いのですが、痛みがある場合や悪化する場合は、早めに歯科医院で治療することをおすすめします。
また、口内炎と思い経過を診ていたが治らない場合には口内炎ではなく悪性の病気の場合もありますのでその際には早めに受診してください。
■アフタ性口内炎
免疫力の低下が原因と考えられる口内炎です。口内炎の中で一番多いのがこのアフタ性です。ストレスや疲れ、睡眠不足などで免疫力が低下することや、ビタミンB不足などの栄養不足が原因として考えられています。
■カタル性口内炎
誤って噛んでしまった傷や、やけど、矯正器具が粘膜に刺さってできた傷等から、細菌が繁殖して炎症が起こって発症する口内炎です。
■アレルギー性口内炎
食物・金属・薬品などに対するアレルギーによってできる口内炎です。一番多いアフタ性口内炎とは違い、原因の物質を取り除かないと改善しません。
■ウイルス性口内炎
細菌やウイルスの増殖によってできる口内炎です。ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎などがあります。これらは口内炎を発症する前に高熱などの症状があらわれる場合もあります。小さな水ぶくれができ、それが破れ、ただれたり潰瘍になる場合もあります。
■ニコチン性口内炎
喫煙習慣のある方に多く、たばこの熱、ニコチンやタールが口の中を刺激して発症する口内炎です。自覚症状のないこともあり、喫煙習慣をやめることで改善が見込めます。
治療方法としては、
・お薬の処方(塗布又は内服)
・歯科器具の調整(矯正装置や義歯など)
・歯や被せ物の形態調整
・レーザー治療
主にこの4つの方法になります。
口内炎によって最善の治療方法をご説明いたします。口内炎が気になっていても、どの医療機関に行けばいいか迷った場合は、かかりつけ歯科医にご相談ください。早期治療すると、痛みや違和感の早期改善が期待できますので、お気軽にご来院ください。
また、バランスの良い食事とたっぷりの睡眠で免疫力を高め、お口の中を乾燥させないようにして、清潔に保つことで口内炎を予防できます。ここ秋田県潟上市も春の行楽シーズンに入りました。お口のトラブルなく、皆さま笑顔でお出かけできるよう、何か気になることがありましたらすぐに当院までおいでください。
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