口内環境を整え、口腔がん予防!
2019/03/29
最近、タレントの堀ちえみさんが舌がんを公表されて、口腔がんの認知度が徐々に高まってきました。
舌がんとは、唇や歯肉、舌、頬などの口内の粘膜にできる口腔がんの一種で、舌の側面や下面に多く発生し、口腔がんの約半数を占めます。日本において、口腔がん自体はがん全体の数パーセントで稀ながんですが、年々増加傾向にあります。
舌がんの症状
舌がんの特徴的な症状は、先端や真中にできることは少なく、舌の両脇にできる固いしこりです。初期症状はさまざまで、小さなしこり以外にも、舌に白い膜が張ったようになったり、表面の皮がこすれたように赤くなったり、隆起したりする場合があります。
初期の段階では痛みが伴わないことが多く、舌がんが進行すると、痛みや出血、口臭が強くなるといった症状が現れます。
口内炎と似た症状が見られますが、しこりが2週間以上治らないようであれば、かかりつけの歯科医院などの医療機関を受診した方が良いでしょう。
口腔がんの原因と予防
舌がんを含む口腔がんの原因は、はっきり分かっていませんが環境的要因が強く、喫煙や飲酒、虫歯のほか、熱い食べ物や辛い食べ物などの刺激物、口腔内の不衛生が挙げられます。また、虫歯で歯が欠けていたり、合わない義歯や歯並びの悪い歯、破損した金属冠など、尖ったものが舌に当たる慢性的な刺激が長く続くことでがん発症のリスクが高まります。
口腔がんは他の臓器の「がん」に比べて、直接目で確認しやすく早い段階で発見しやすいがんです。口腔がんの原因となる口腔内の不衛生は、自分で予防ができ、歯科医院への定期健診で早期発見できます。
虫歯や歯周病だけでなく、舌や口の粘膜の定期的なセルフチェックをおすすめします。口の中に異常を感じたら、歯科医院に相談にきてください。